新年の挨拶

会員の皆さん、新年明けましておめでとうございます。
さて、昨年は政府がウイズコロナ対策に大きく舵を切ったこともあり、
ここ三、四年とは違う日常の景色が見えるのではないかと期待しているところです。
昨年は、新たに三名の方々が入会されました。
ややもすればこれまでのマンネリ化した土壌を清めてくれるかのように、
新鮮で爽やかな風を送ってくれています。

会員が増えることは、多くの人の個性や考え方などに接する機会が増えることであり、
会の活発化に繋がるのは言うまでもありません。
これからも引き続き、新会員の確保に向けて会員の皆さんの積極的な取り組みをお願いしたいと思います。
昨年の成果をみますと、新会員の皆さんの活躍が顕著でした。
第三五回琉球新報短編児童文学賞の佳作に金城圭(比嘉恵子)さんの「ばあちゃんに会いに」が、
第一九回おきなわ文学賞の随筆部門一席沖縄県知事賞に比嘉恵子さんの「幼なじみの貴子」が、
同じく佳作に上間さちよさんの「ばあちゃん合唱団の旅」がそれぞれ受賞されました。
そして、末吉節子さんが小説「蝶の伝言」を出版されました。

今年は、長堂英吉先生が主宰し南涛文学会が発足して三六年目に当たります。
これまで多くの逸材を発掘するとともに、県内外のさまざまな文学賞に名を連ねる
同人「南涛文学会」として実績を積み重ねてきました。
「文学の創造を志す者が相互に交流し、芸術的深まりと向上を図ること」
これは私たち会の規約に書かれている文言の一部です。
端的にいえば、「お互い、楽しみながら、かつ高みを目指して文学活動をしよう」ということです。
文学を通して、いろんな思いで集まった仲間同士。
今年もまた、OBたちのこれまでの成果を受け継ぎ、更なる高みに向かってチャレンジして行こうではありませんか! 

会員の皆さんが健康でありますように祈念をし、年頭の挨拶とします。

令和六年初春
南涛文学会
会長 国梓としひで

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